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中学生の学年別三者面談で聞くことのポイントと具体例!

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2025.07.11

【中学生の三者面談】学年別に聞くべきことと準備のポイント

中学生のお子さんを持つ保護者の皆さんにとって、学校での三者面談は、お子さんの学習状況や学校生活、そして将来の進路について先生と直接話し合える貴重な機会です。しかし、「何を話したらいいのか」「どんなことを聞けばいいのか」と悩む方もいるかもしれません。

このブログ記事では、学年別に三者面談で聞くべきポイントや、面談を最大限に活用するための準備について詳しく解説します。三者面談は、通常1回あたり10~15分程度と限られた時間ですが、効果的な準備と質問で、有意義な時間に変えましょう。

三者面談の目的と基本的な心構え

三者面談は、生徒・保護者・教師の三者が集まり、お子さんの学校での様子や家庭での状況を共有し、連携を深める場です。お子さんが学校生活に適応しているか、学習面や生活面で困っていることはないか、将来の目標は何かなどを話し合い、お子さんの成長をサポートするための共通理解を深めることを目的としています。
面談に臨む際は、お子さんが主体となって話せるようにサポートし、親ばかりが話すのは避けましょう。お子さん自身が自分の言葉で考えや状況を伝える練習にもなります。また、お互いが本音で話せるよう、冷静な視点で学習課題に向き合い、先生と協力して解決策を模索する姿勢が大切です。お子さんを叱ったり、他の子と比較したり、相手の発言を遮ったりするNG言動は避け、対話を通じて問題解決を図りましょう。面談の雰囲気は、お子さんの心持ちにも大きく影響します。緊張を和らげ、安心して話せるような環境を心がけましょう。

学年別の三者面談で聞くべきこと

三者面談で聞くべき内容は、お子さんの学年によってその重点が変わってきます。

中学1年生:学校生活への適応と基礎固め

中学に入学し、新しい環境に慣れることが最も重要な時期です。三者面談では、学校生活への適応状況や学習習慣の確立に焦点を当てて質問しましょう。

【聞くべきことの具体例】

① 学校生活への適応状況
・クラスには慣れましたか?友達関係はうまくいっていますか?
→特定の子との関係性に問題はないか、といった具体的な踏み込んだ質問も有効です。

・部活動には積極的に取り組んでいますか?
→活動頻度や、部内での役割など、具体的な関わり方についても確認しましょう。

・先生との関係は良好ですか?
→担任の先生以外に、特定の教科の先生との相性なども確認すると、お子さんの学習意欲にも繋がります。

・学校で困っていることや、不安に感じていることはありませんか?(いじめの有無や対処方法についても、万が一の際の対応を含めて確認)

② 学習面
・授業中の態度や取り組み方、発言の状況はどうですか?
→授業への集中度合いや、わからない点を質問できているかなど、より深い部分まで把握しましょう。

・宿題の提出状況や、その内容は適切ですか?
→未提出が多い場合の原因や、内容の質の低さなど、具体的にどう改善すべきかアドバイスを求めましょう。

・得意な科目、苦手な科目はありますか?苦手な科目への具体的な対策はありますか?
→特に数学や英語など、積み重ねが重要な科目のつまずきは早期発見・早期対策が肝心です。

・テスト対策や効果的な勉強方法についてアドバイスがあれば教えてください。
→定期テストでの目標点設定や、効率的な復習方法など、今後の学習に役立つ情報を引き出しましょう。

・自宅での学習時間や、集中して取り組めているかについて、先生から見た評価を聞かせてください。
→家庭での学習状況と学校での様子に乖離がないかを確認し、必要であれば調整を検討します。

中学1年生の面談は、学校での様子と家庭での様子を共有し、連携を深める良い機会です。この時期に良好な関係を築くことで、今後の学校生活における相談もしやすくなります。

中学2年生:学習の深化と進路意識の芽生え

中学生活に慣れ、学習内容も深まる時期です。同時に、将来の進路について意識し始める学年でもあります。学習成績の向上と進路に関する情報を得ることに重点を置きましょう。

【聞くべきことの具体例】

① 学習成績の向上
・現在の成績(定期テストの結果や日々の授業態度、提出物など)の評価と、今後どのように成績を伸ばしていくべきか具体的なアドバイスをお願いします。
→特に伸び悩んでいる科目や、つまずきやすい単元について、先生から具体的な指導ポイントを聞き出しましょう。

・苦手科目の克服に向けて、どのような学習が必要ですか?おすすめの教材や学習方法があれば教えてください。
→家庭での学習時間をどのように配分すべきか、塾や家庭教師の必要性についても相談できます。

・成績が伸び悩んでいる場合、その原因は何だと考えられますか?
→学習方法の問題か、集中力の問題か、あるいはモチベーションの問題かなど、原因を特定し、対策を立てるヒントを得ましょう。

・得意科目をさらに伸ばすための学習方法や、難易度の高い問題への挑戦についてアドバイスはありますか?
→上位校を目指す場合、得意科目を磐石にすることも重要です。

② 進路への意識
・将来の夢や、高校で学びたいことについて、お子さんの考えはありますか?
→漠然としたものでも構わないので、お子さんの興味や関心を聞き出しましょう。

・具体的な志望校がもしあれば、現在の成績で合格の可能性はどのくらいありますか?
→具体的な内申点の目標値や、今から取り組むべきことについて詳細に確認しましょう。

・高校受験に向けて、今から取り組んでおくべきことは何ですか?
→夏休みや冬休みの学習計画の立て方、オープンキャンパスへの参加など、具体的な行動を促しましょう。

・どのような進路選択肢があるのか、全体像について説明してもらえますか?
→普通科、専門学科、私立高校の特色など、幅広い選択肢について情報を得ることで、お子さんの視野も広がります。

中学2年生の面談では、高校受験に向けた基礎固めとして、具体的な学習計画の見直しや補習の必要性についても話し合う良い機会です。この時期の頑張りが、3年生での受験勉強に大きく影響します。

中学3年生:進路決定と受験対策

いよいよ高校受験を控える学年です。三者面談は、志望校の最終決定と具体的な受験対策が中心となります。

【聞くべきことの具体例】

① 志望校の最終決定
・現在考えている志望校(公立・私立、専願・併願など)について、先生の評価や合否の可能性について詳しく教えてください。
→過去のデータ(合格者の内申点平均や当日点など)に基づいた具体的な見解を聞き出しましょう。

・志望校合格のために、内申点や学力で足りない点はどこですか?今後どのような努力が必要ですか?
→特に推薦入試を検討している場合、内申点が重要になります。具体的な目標点を設定しましょう。

・先生から志望校の変更を勧められた場合、なぜ変更が必要なのか、その理由を具体的に教えてください。
→その高校の過去の入試傾向や、お子さんの模擬試験の結果など、客観的なデータに基づいて判断しましょう。

・他に検討すべき高校や、お子さんに合った高校の選択肢はありますか?
→万が一の際の併願校や、お子さんの適性に合った意外な選択肢について、先生の知見を借りましょう。

② 受験対策
・現在の学力や模試の結果を踏まえ、具体的な受験対策についてアドバイスをお願いします。
→過去問演習の進め方、苦手分野の克服方法、時間配分の練習など、実践的なアドバイスが重要です。

・入試までの学習スケジュールや、重点的に取り組むべき科目はありますか?
→受験までの残り日数を逆算した具体的な学習計画を先生と一緒に立てましょう。

・学校での受験サポート体制(面接練習や小論文指導など)はどのようになっていますか?
→これらのサポートを最大限に活用できるよう、具体的な申し込み方法や時期を確認しましょう。

・受験に関する具体的なスケジュールや手続き(願書の提出時期、入試説明会の日程など)について確認させてください。
→1つでも漏れがないよう、詳細なスケジュールを把握しましょう。

・もし滑り止めを考える場合、どのような学校が候補になりますか?
→お子さんの学力や特性に合った、安心して受験できる学校について相談しましょう。

中学3年生の面談は、数回実施されることもあります。面談前に親子で志望校についてしっかり話し合い、お子さんの意思を明確にしておくことが重要です。親子で意見が食い違う場合は、事前に十分な話し合いを行い、先生にはお子さんの意思と保護者の考えを区別して伝えるようにしましょう。

三者面談を成功させるための準備とヒント

どの学年においても共通して言える、三者面談を成功させるための準備とヒントをご紹介します。

①事前の準備が鍵

・成績の確認と把握: お子さんの成績表やテスト結果を確認し、得意科目、苦手科目、改善点などを把握しておきましょう。特に**「なぜその点が取れなかったのか」「どこでつまずいているのか」**を親子で話し合うことが重要です。

・聞きたいことのリストアップ: 先生に確認したいことや相談したいことを箇条書きにし、優先順位をつけてメモしておきましょう。面談時間は限られているため、効率的に質問できるよう、簡潔な言葉でリスト化することが重要です。

・お子さんとの話し合い: 面談前に、お子さんの学校での様子や、学習面・生活面で困っていること、将来の夢や志望校などについて、じっくりと話し合いましょう。お子さん自身が自分の言葉で先生に伝えられるようにサポートすることが大切です。保護者が一方的に話すのではなく、お子さんの意見を尊重し、引き出す姿勢が求められます。

・情報収集: 中学3年生の場合は、志望校の入試情報や募集要項などを事前に調べておくと、より具体的な相談ができます。各高校のウェブサイト、オープンキャンパスの情報、過去の入試問題なども確認しておきましょう。

・夫婦での情報共有: もしご両親が揃って面談に参加できない場合でも、事前に夫婦間で情報共有し、共通認識を持って面談に臨むことが望ましいです。

②面談当日

・時間に余裕を持って: 約束時間の5分前には到着し、余裕を持って面談に臨みましょう。開始時間に遅れると、面談時間が短くなる可能性があります。

・メモを持参: 先生からのアドバイスや重要な情報をメモできるよう、筆記用具とメモ帳を持参しましょう。後で振り返る際や、お子さんと話し合う際に非常に役立ちます。

・服装: 清潔感のある服装を心がけましょう。カジュアルすぎず、堅苦しくない中間のスタイルが良いでしょう。保護者の服装が、学校への敬意を示すことにも繋がります。

・感謝の気持ちを伝える: 面談の最後には、先生に対して時間を作ってくれたことへの感謝を伝えましょう。日頃の指導への感謝を伝えることで、より良い協力関係を築くことができます。

③面談後のフォローアップ

・行動計画の策定: 面談で得た情報を基に、具体的な目標や学習スケジュールを立て、お子さんと一緒に取り組む計画を立てましょう。「いつまでに」「何を」「どれくらい」行うのか、具体的な目標設定がモチベーション維持に繋がります。

・サポートと励まし: もし厳しい評価を受けた場合でも、冷静に受け止め、お子さんの努力を認め、励ましの言葉をかけましょう。「一緒に頑張ろう」「困ったらいつでも相談してね」といった前向きな言葉が、お子さんの心の支えになります。具体的な対策を一緒に考え、前向きな気持ちで次に向けて進むことが大切です。

・継続的なコミュニケーション: 面談後も、お子さんの学習状況や心の変化に注意を払い、必要に応じて学校との連携を継続しましょう。定期的に学習の進捗を確認し、目標達成に向けてサポートし続けることが重要です。

【まとめ】

三者面談は、お子さんの成長を学校と家庭で支えるための大切な機会です。この記事が、皆さんの三者面談をより有意義なものにする一助となれば幸いです。

今回は、三者面談のポイントと聞くべきことの具体例について紹介してきました。ここで紹介した内容を参考にしながら、三者面談を有意義なものにしましょう!

今回のようなご相談も可能なのが【オンライン塾ハイフォレスト】【スタday】です!
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我那覇 脩基

この記事を書いた人

我那覇 脩基 Syuuki Ganaha

大学1年時から学習塾にて個別指導と集団指導を担当。大学卒業後は中高一貫校にて教壇に立ったのちに「オンライン塾ハイフォレスト」を開校。

保有資格:中学校教諭一種免許状(社会)所持
関連する実績:全統マーク模試全国1位(国語)
経験年数と受賞歴:教育現場経験10年

根本的に理解することを目標に、会話を通して一緒に考えるスタイルで生徒さんから厚い信頼と好評をいただいております。学業について日々哲学的思考を行っております。

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